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 去る、8月18日戦後俳壇の重鎮で文化功労者の森澄雄先生が亡くなられました。『九州杉の会』の句会の折に、当館に滞在なさったのが、昨年の5月のことでした。上の句は、その時に拝受したものです。雨の中のご来館ではありましたが、初夏の阿蘇くじゅう路を『杉の会』の皆さんと楽しんでいらっしゃったお姿が、思い出されます。ここで、私が拙文を書くのもはばかられますが、芸術は一代限り、科学技術開発のように受け継がれ進歩するものではありません。俳句という文学のなかで、先生の句作も一代限り、91年の生涯のすべてが、その句作に投影されたいきざまのように思われます。合掌。