九重にあらましかば  井上 路朗(第24回生) 
          
・・ 白石先生を偲んで ・・
何十年ものそれぞれの後に
私たちはこの山に集まった
誰もがいつか聞いたことがある
「死んだら九重に埋めてくれ」
九十三歳の天寿をまっとうし
先生はこの山に帰ることになった
昔そうであったように
私たちは隊列を組んで登っていった
いつまでも変わらぬ早春の三俣山には
肌寒くも凛とした空気が流れていた
ああ九重にあらましかば
ふるさとを離れた私たちは何度そう想っただろう
先生はいま小さな青い壺となり
星降る山の頂きに眠る
ああ九重にあらましかば
私たちはそのようにしてまたこの山を想う
反歌
朝霧の中を登れば頂きは忽ち晴れり昔ながらに
2010.08.28偲ぶ会
今年も懐かしい皆様と再会できました。
一年に一度、久留米付中山岳部OBはじめゆかりの方々が、各々たくさんの思い出を胸に集まる心暖まるひとときです。
また来年、お会いしましょう。
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