☆ピアノでオーケストラを聴こう☆
関野直樹?
 新進気鋭のピアニスト・関野直樹氏を迎えて第20回『山の音楽会』が開催されました。今回はベートーヴェン(リスト編曲含む)を中心に構成されたプログラムで『交響曲第7番』をピアノで再現すると云う驚愕の企画でしたが、若さあふれる音の饗宴が、コミック『のだめカンタービレ』で聴きなれたシーンと重複して素晴らしい演奏となりました。ベートーヴェンで爆発した後の後半のプログラムは、ショパンのノクターンへと続きます。この曲は関野氏がピアノに本格的に取り組む契機となった曲だとか…。ラストはロッシーニ=リスト編の『ウィリアムテル・序曲』で華麗に、そして楽しく終わりました。この序曲は師であるケマル・ゲキチ氏の十八番なのですが、師に勝るとも劣らない魅力あふれる演奏でした。アンコール曲はシューベルト=リスト編の『セレナーデ』。実はこの演奏が素晴らしく魅力的で、アンコールが良いこともリサイタルを盛り上げる大切な要素だと実感。小さなホールですから、自分の右にも左にも、そして後ろにも居るお客様に、本人は「緊張した。」と言っていましたが、それも『山の音楽会』の魅力の一つなのだと思う次第でした。打上の生ビールは本当においしかったそうです。
関野直樹?
関野直樹?