日本人初のヒマラヤ登頂を果たした登山家・堀田弥一氏(日本山岳会名誉会員)が去る2月23日に102歳の天寿を全うされました。堀田氏は日本人初のヒマラヤ遠征隊として1936年ヒマラヤ・ナンダ・コート(ナンダ・コット6867m)に立教大学山岳部を率い初登頂を成し遂げています。写真の色紙サインはその時の物で、北九州門司で遠征の壮行会が行われた際に顧客の梅村渉生氏の御尊父・故梅村松三郎氏が頂いたものです。その後、堀田氏は1954年第2次マナスル登山隊長を務めましたがその時の登頂は叶いませんでした。ちなみに1956年第3次マナスル登山隊長・槙有恒氏が日本人初の8000メートル級マナスル登頂を成功させています。当館1階の『松三郎の小さな山岳博物館』 -館長:梅村渉生氏- には当時の資料が数多く展示されています。
2011.03.07掘田弥一